ヒューストン美術館は有名な絵画がいっぱい

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ヒューストンの美術館に行ってきました。絵に疎い私でさえ知っている有名な絵画に出会えて感激でした。City passに含まれる美術館はおすすめスポットです。

 

ヒューストン美術館とは

ヒューストン美術館は1900年テキサス州で初めての美術館として開設されました。約28,000平方mの展示面積というアメリカ最大級の規模を誇る美術館で、古代から現在まで、世界中で作成された約70,000点のコレクションがあります。

アメリカ南西部最大のミュージアム「MFAH」として知られています。2つの展示棟と彫刻庭園、美術学校などで構成されています

観光できる場所としては、有名なルノワールやモネなどの有名作品を展示している本館、また近現代美術を見られる館があります。

イサム・ノグチ設計のリリー・アンド・ヒュー・ロイ・カレン彫刻庭園 (Lillie and Hugh Roy Cullen Sculpture Garden)は、無料で散策することができます。

常設展示だけでなく不定期に特別展も開催されるので、興味がある方は、あらかじめホームページをチェックしていかれることをお勧めします。

 

ヒューストン美術館への行き方

車・レンタカー

ダウンタウンから約15分

(Uberで約$12)

ヒューストン国際空港(IAH)から約40分

(Uberで約$40)


公共交通機関

ダウンタウンからメトロのレッドラインで

アクセスが可能。

「ミュージアムディストリクト」

下車後徒歩1分。

 

GoogleMap をたよりに行ったら、迷いました。

表示がわかりにくいので下記の地図でマークを付けました。

赤丸のついているところが、美術館の本館です。こちらでチケットを購入して、入場します。

青丸のついているところが近代の芸術品が展示されている美術館で、こちらも同じチケットで入場できます。(こちらでもチケットの購入は可能)

美術館と地図で表示されているところからは入場できません。

ただし、近代美術館から地下でつながっており、見学ができます。

 

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無料の駐車場

美術館、博物館に併設されている駐車場は高めです。

地図のパーキングロットAに停めれば無料です。ここからだと、美術館も博物館も徒歩5分です。

しかしAは狭い為、私が行った時も満車で停められませんでした。

赤丸をつけたところにパーキングロットCがあります。(グーグルマップだとここも、ロットAと表示されますが、Cです。)

私はこちらに駐車しました。

3時間まで無料で、博物館まで徒歩5分。美術館も10分ですのでお勧めです。

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開館時間

水曜日~木曜日 午前11時から午後5時
金曜日     午前11時から午後9時
土曜日~日曜日 午前11時から午後6時
月曜日~火曜日 閉館

下記ホームページで要確認

Home | The Museum of Fine Arts, Houston

 

チケット料金

大人(19歳以上) $19
シニア(65歳以上) $16
大学生(19歳以上) $ 12
子供 (13–18歳)  $ 12
児童  (12歳以下) 無料  

※木曜日は無料

他の施設にも行かれる場合は、ヒューストン観光のCity Pass 購入がおすすめ

Official Houston CityPASS® | Visit 5 Houston Attractions for $64

美術館見学の見どころ

美術品には疎い私ですが、こちらを見学して気になった作品や、おすすめしたい作品をにお伝えしたいと思います。

 

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赤丸を付けたところから入館して、City pass のバーコードを掲示して、チケットと赤いピンをもらいます。

この赤いピンを洋服につけておくと、別館の近代館などもそのまま入場できます。

 

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 では、こちらから入場します。

 

兵士とアマゾンの戦いを描いた石棺 

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美術館の入り口に展示されていてひときわ目立つ石棺。

古代ローマ人によって西暦140〜170年に作られたとされています。

ローマ軍の司令官ののためにつくられた石棺は、古代の伝説的な戦士の女性アマゾンと兵士の間の戦闘シーンで飾られています。立っている人物は、ヘルメット、短いチュニック、ボディアーマーを身に着けている兵士です。兵士たちは剣で武装し、丸い盾で身を守ります。アマゾンは馬に乗っています。
石棺の四隅は戦いの結果だと考えられており、彼らはアマゾンの武器とひざまずくアマゾンの囚人で構成されており、両手は背中の後ろで縛られています。

この石棺の所有者はローマ軍の重要な将校であったといわれています。

 

ペディオシリスの棺


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エジプトで発見された紀元前332〜30年に作られたとされる棺です。

古代エジプト人は死後の世界を信じていました。この棺は、冥界の主、オシリス神の司祭であるペディオシリスのために作られました。棺桶は213㎝の高さがあり、来世のために埋葬された司祭のミイラ化した体を、何層もの亜麻布で包んだものが入っていました。金色の顔、エキゾチックな黒い目、そして高位の象徴である偽のあごひげがあります。彼はラピスラズリの豊かな青に塗られたかつらをつけています。多数の塗装ネックレス。塗られたビーズで覆われた赤い服をきています。

棺は故人を保護し、彼が次の世界への危険な旅から身を守るために作られだと言われています。

 


ポール・ゴーギャン 「Arearea (Joyfulness) II」(喜び)

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フランスの芸術家ポール・ゴーギャンによる「アレアレアII」は扇形の水彩画です。

1894年に描かれました。

扇形の絵画は、1890年代のパリのアートマーケットで人気がありました。

タヒチ語で「喜び」を意味するアレアレアは、前にいる2人の若い女性の音楽的な空想、または背景にある偶像を崇拝している3人の女性の精神的な体験を指しているといわれています。

 

クロード・モネ「Water Lilies (Nymphéas)」(睡蓮)


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1840年にパリで生まれた画家クロード・モネの誰もが知る作品『睡蓮』です。

光を上手く表現した風景画を描く画家として有名で、ゴッホやゴーギャンなど、数々の画家に影響を与えた印象派の巨匠としても知られています。日本好きだったそうで、多数の浮世絵作品を所有していたそうです。

代表作の『睡蓮』は。約250枚の油彩絵画なる連作となっています。フランスのジヴェルニーにある「水の庭」の池とそこに生育する睡蓮をモチーフに描いたもので。モネの晩年までの30年間で制作されたものです。

 

 同じくモネの「The Windmill on the Onbekende Gracht, Amsterdam」

(アムステルダムのOnbekendeGrachtにある風車)
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1874年、モネが二度目のオランダ旅行をした際、主にアムステルダムの風景を描いた作品です。

アメデオ・クレメンテ・モディリアーニ「Léopold Zborowski」(レオポルド・ズボロフスキーの肖像)


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イタリアの芸術家モディリアー二が1916年に、友人である詩人のレオポルド・ズボロフスキーを描いた作品です。

絵が売れずに困窮していたモディリアーニを助けたのが、ズボロフスキーでした。モディリアーニの生涯唯一の個展を企画したのもズボロフスキーです。
肖像画にその内面の優しさが表現されているといわれています。

 

マルク・シャガール「The Woman and the Roses」(女性と薔薇)

 


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マルク・シャガールはロシア出身の芸術家で 1929年に書かれた作品です。

この絵の上部の女性は、シャガールの妻ベラだといわれています。
シャガールは「色彩の魔術師」とも呼ばれています。サンクトペテルブルク時代の師バクストは「君の絵は色彩が歌っている」と感嘆したといわれています。また、シャガールの描く絵の中では、道端を逆さまに歩く人がいたり、花の中で愛し合う恋人たちがいたりします。夢の中にいるかのような、不思議で幻想的な世界がシャガールの絵の魅力だといわれています。

 

キース・ヴァン・ドンゲン「The Corn Poppy」(コーンポピー)

 

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1919年にオランダの画家であるキース・ヴァン・ドンゲンによって描かれた作品です。

印象的なアーモンド形の目をもつ女性の肖像、ブルジョアたちが余暇を楽しむシーンなどの鮮やかな絵画や版画で知られるフォーヴィスト(野獣派)のアーティストの一人です。立体感や陰影をあまり気をかけず、平面的(デザイン的)な作品が多いようです。

なぜかこの目に心を奪われてしまいました。

 

ピエール・オーギュスト・ルノワール「Girl Reading」(読書少女)

 

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フランスの芸術家ルノワールによって1890年に描かれた作品です。

幸福の画家という称号をもつルノワールは「絵は楽しく美しく愛らしいものでなくてはならない」といっていました。その言葉通り、ルノワールの作品は温かさが溢れる穏やかなものが多く、こちらの作品も日常の少女の読書を描いた愛らしい作品です。また、モネをはじめとする印象派の画家が風景画を描く中で、血色が良く美しい女性、素朴な庶民の日常などを好んで描いたそうです。

 

近代の美術館(MODERN AND CONTEMPORARY ART)


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地図で青丸を付けた場所にひときわ目立つ近代的な建物があります。

こちらで近代の作品を見ることができます。

 

日本の方の作品もありました。


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上記は角砂糖でつくられた作品です。

実物をみると顔のように見えないのですが、写真にとると顔に見えます。

 

こちらの館は、斬新でモダンなものがたくさんありました。

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別館への通路

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近代の美術館の地下から、この不思議な道を通って最後の館へ行くことができます。

グーグルマップでヒューストン美術館と表示されている場所ですが、地下で進んでいくと、下記の写真の展示があります。

靴を脱いで、このアートの中を歩くことができます。

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この3つ美術館を見学できるので、時間をとっていかれたほうがいいですね。

 

カフェレストラン

近代美術館のほうにあるカフェがおしゃれでした。

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美術館の中からも外からもアクセスできるようになっています。
周りにあまり休憩できるところがないので、にぎわっていました。

こちらでマルガリータピザとコーヒーで休憩しました。

分厚いタイプのピザで、美味しかったです。

スイーツなどもあるので美術館で歩き疲れた時にどうぞ。

 

まとめ

美術館か動物園なら、明らかに動物園が好きな美術と無縁な私。

夫が美術館に行きたいというので、仕方なくこちらに来たのですが、そんな私でもかなり楽しむことができたヒューストン美術館。

実はこんな有名な絵がヒューストンにあるなんて思ってもみませんでした。

ふら~っと美術館の中を歩いていて「あれ?これモネじゃない?これってもしかしてシャガール?」

なんの警備もなく、さりげなく飾られているのがすごいです。

絵画だけでなく、古代エジプトの棺までみられて大満足です。

3つの建物をすべてまわるとかなり広いですが、我が家は3時間ほどで見終わりました。

絵画ごとに横にQRコードがあって、読み取ると英語かスペイン語の説明を聞くことができるので、それも利用しながら回るとかなり時間がかかると思います。

美術にそれほど興味がない方でも、楽しむことができる美術館ではないかと思います。

ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。