2022年3月、待ちに待った水際対策の緩和で、一時帰国がぐっと身近になりました。先月まではアメリカから帰国の場合は、強制的に3日間施設にて隔離が行われていましたが、急激な緩和により、アメリカから帰国後隔離なしで過ごすことも可能になりました。そのための条件などを詳しくお伝えしたいと思います。
- アメリカから日本へ帰国の際に必要なもの
- 帰国後隔離なしの条件は3回目のワクチン接種がポイント
- 帰国後の交通機関の利用について
- 3回目のワクチン未接種の場合
- 入国時の検疫を簡略化する方法(ファストトラック)
- アメリカから帰国時のかかる費用
- 2022年3月ダラスから羽田へ帰国体験談
- 水際対策緩和での入国について
- 今、アメリカに旅行に行くことは可能?
- まとめ
アメリカから日本へ帰国の際に必要なもの
日本へ帰るために、すべての人に求められるもの
●出発72時間以内に受けたコロナの検査の陰性証明書
●スマートフォンに必要なアプリの登録
MySOS 健康居所確認アプリ
COCOA 接触確認アプリ
位置情報をON
● 質問票(スマートフォンで事前に登録)
●(ワクチン接種証明書3回目取得済みの場合)
詳細は下記から
帰国後隔離なしの条件は3回目のワクチン接種がポイント
●3回目のワクチン接種が完了していること
●入国時、空港で行われる検査でも陰性になること
帰国後の交通機関の利用について
一番ネックになっていた交通機関の利用不可という条件が緩和されました。
入国時の検査が陰性で、検査後、24時間以内に自宅等待機のために自宅等まで移動(最短経路)する場合に限り、自宅等待機期間中であっても公共交通機関の使用が可能。
※3回目のワクチンを接種済みであれば、帰国後空港の検査が陰性になれば、隔離はないということですので、自由に公共交通機関を利用できます。
3回目のワクチン未接種の場合
原則7日間の自宅等待機ですが、入国後3日目以降に自費で受けた検査の結果が陰性であれば、その後の自宅等待機の継続が不要。
(陰性の結果を厚生労働省に届け出て確認が完了した場合)
※検査を受けに行く際に公共交通機関の使用はできません。
入国時の検疫を簡略化する方法(ファストトラック)
3月1日から、入国前にデジタルで手続きを行い、入国時の手続を簡略できる仕組みとして「検疫の入国前WEB手続(ファストトラック)」を利用することが可能になりました。現在、羽田空港、中部国際空港、関西国際空港、福岡空港に到着する便で利用可能です。
必要なもの
●MySOSがインストールされたスマートフォン
●パスポート
●ワクチン接種証明書(任意) 日本政府が認めたもの
●検査陰性証明書 ( 出国前72時間以内のもの)
利用方法
搭乗便到着予定日時の16時間前までにMySOSアプリをインストールし、
パスポート番号・ワクチン接種証明書・陰性証明をアプリに入力します。
センターでの登録内容の審査確認が完了するとアプリ画面が緑色に変わります。
*搭乗便到着予定日時の16時間前までに申請していれば、入国までに審査完了します。
検査証明書を事前に登録せず空港で提示する場合は、アプリ画面は黄色となります。
申請内容に不備がある場合は、赤色になります。
詳しくは下記のリンクから
アメリカから帰国時のかかる費用
PCR検査費用と陰性証明書発行費用
今までは、帰国時の隔離のためにかかる費用や、公共交通機関が利用できないために、ハイヤーやレンタカーを手配する必要がありました。
しかし、今回の緩和により帰国後24時間以内に最短距離で隔離のための場所に行くためであれば、公共交通機関を利用できるようになったのも大きいですね。
ただし、いまだ入国には72時間以内の陰性証明が必要ということで、陰性証明の費用が必要です。
こちらの費用はアメリカの各都市や取扱いの検査機関によって異なります。
ダラスの場合は、ダラス空港で陰性証明の取得が可能です。
ダラス空港ではRapid Molecular (NAAT)という検査が$199で受けることができ、60分で結果が出ます。こちらの検査は日本政府のフォーマットで記載してもらうことができます。また、ダラスでは倉岡クリニックさんでも$200~$250(時価なようです)でも日本政府のフォーマットの検査証明書を記入してもらうことができます。
つまり、帰国のための費用として陰性証明書代に$200程度が必要ということになります。
ただし下記の通り3月9日から有効な検体の方法が追加されるため、もっと安く検査を受けることのできる可能性が出てきました。
アメリカのCVSやウォールグリーンのような薬局で受けられる検査は、「鼻腔ぬぐい液」だったため、これまで、たびたびに入国拒否などのトラブルになっていたようですが、今回の緩和により、これらの検査も利用可能になるかもしれません。
●日本への帰国・入国に際する出国前検査の検体について、これまでは「鼻咽頭ぬぐい液」、「唾液」及び「鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合検体」のみが有効な検体として認められていましたが、令和4年3月9日午前0時(日本時間)日本到着以降は、「鼻腔ぬぐい液」についても有効な検体に追加されることになりました。
尚、鼻腔ぬぐい液検体(Nasal Swab)は核酸増幅検査(Nucleic acid amplification test)のみ有効です。
スマートフォンがない場合はレンタルの費用
アプリダウンロードの義務があるため、スマートフォンをお持ちでない場合またはアプリをインストールできないスマートフォンをお持ちの場合、日本入国時に空港で専用スマートフォンのレンタルをしなければいけません。
■概要
① レンタル料金(日本到着日含む4日間):4,000円(税込/補償・返却送料込)
例:3月2日にご到着される場合、レンタル期間は3月2日から3月5日までになります。
* ご返却用の着払い伝票をお付けします。
* 隔離期間によりレンタル料金は異なります。
7日間の場合 :8,000円
10日間の場合:11,000円
14日間の場合:15,000円
いずれも税込価格、補償・返却送料込
政府の陰性証明書翻訳サービス
アメリカにお住まいの方で、なかなか政府発行のフォーマットで証明書を発行してくれる検査機関を見つけることが難しくてお悩みの方も多いかと思います。在サンフランシスコ日本国総領事館のHPで下記の翻訳サービスを提供されている機関が紹介されていました。
個人で検査を受け、$30~50で翻訳した証明書を発行していただけるようです。
検査費用は別ですが、お近くで安く受けられれば、費用を抑えられます。
証明書発行は、アメリカのどの都市にお住いの場合も可能だということです。
こばやしクリニック
電話: (650) 962-4630
住所: 2490 Hospital Dr, Suite 105, Mountain View, CA 94040
日本ベイクリニック (Nihon Bay Clinic)
電話: (650) 558-0337
住所: 40 North San Mateo Drive, San Mateo, CA 94401
2022年3月ダラスから羽田へ帰国体験談
友人が先日帰国した際の話です。
3回目のワクチンを未接種で帰国
ダラス空港発の羽田行きの日本航空を利用
陰性証明書はダラス空港で$199で取得
(30分ほどで取得できるため当日でも可能だが、ファストトラックを利用の場合は前日などに取得しておく方が良いでしょう)
ダラス空港でチェックイン時、パスポートと政府のフォーマットで記載された陰性証明書を確認されます。
(持ってきた証明書に不備があれば空港で取り直しをしないと、日本で入国が許可されないため、飛行機に搭乗できないそうです)
1600ごろ 羽田空港到着
事前にアプリの登録と、質問表の入力、MySOSにて、陰性証明書のアップロードなども済ませておいたため、画面は緑になっていました。
到着後
パスポートと緑の画面を見せると誘導されます。
緑以外は別場所で、書類等確認がある様子。
ファストトラックの存在を知らず、すべて紙で用意してきている方も多かったようです。
その後、健康カードを渡され、係員の方がが記入してくれました。


その後はひたすら歩きます。
(かなり歩くので荷物は最小にしておいた方がいいかもしれません)
パスポートと緑の画面を何度も確認されます。(3回以上)
健康系の質問や、どこに行っていたかなど、何度も質問を受けます。
その後アプリの設定確認があります。
自分でできない場合は係員の方が代わりに設定してくれます。
(主にMySOSの通知設定とCOCOAの確認です。)
その後PCR検査を受けます。
唾液を自分で採取して提出。
広い空間で待機し、モニターに自分の 番号が表示されたら検査結果が出たということで、係の人のもとへ行きます。
待ち時間は約30分でした。
付近に飲み物を買う自販機はありますが、食べ物を買う場所はありませんので、混雑した場合に備えて、何か食べ物を用意しておいたほうがいいかもしれません。
晴れて陰性の場合はピンクの紙をもらえるので、それをもらうと、荷物受け取り場所へと進むことができます。
随所で緑のタグを持ってる人はこちらという声かけがあり、おそらく緑タグを持っている人は3回目のワクチンを接種済みの人のようで、隔離期間がないため、各所で何度も質問を受けたり、アプリを確認されたりすることがないようです。
年末年始の友人の話では、飛行機が羽田に到着してから、外に出るまでは6時間待ちだったときいていたので、今回、1時間半ほどで出ることができてよかったです。
今後の隔離期間については、MYSOSアプリから、位置情報を送るように連絡がきた際に送ることと、テレビ電話もかかってきたらでるように言われています。
3回目のワクチンを打っていないため、7日間自宅で待機する予定です。
3日目以降に陰性証明を取りに行ければいいのですが、公共交通機関は使えないし、徒歩で行けるような場所には検査センターがないため、7日間自宅で待機します。
ちなみに、食料の買い出しのためにだけ外出は許されています。
追記
毎日の隔離確認ですが、朝晩2回のテレビ電話と、位置情報を2回送るように連絡がきます。
家にずっといるものの、テレビ電話なので、服装なども気になってしまうのでかなりストレスです。
実際、帰国前、帰国後と2回も陰性という検査結果もでているのにここまで人件費をかけて確認する意味あるのかと正直疑問に感じます。
家で7日間は無理だと思う方は、徒歩かレンタカーなどで入国翌日から3日目以降に、政府の認定のPCR検査を受けに行き、MySOSから陰性のスクリーンショットを送れば、隔離から解放されますので、それも検討された方がいいかと思います。
ただし、承認の連絡がくるまでに24時間以上かかることもあるようですので、4日目に予定を入れたりするのはやめた方がいいでしょう。
現段階の最善の方法は、隔離がない3回目のワクチン接種かと思われます。
水際対策緩和での入国について
今回の水際対策の緩和により、3回目のワクチン接種を済ませた方は、隔離なしとなり、断然日本への帰国がしやすくなりました!
現段階では、72時間前までの陰性証明をとるために、$200程度かかることがつらいですね。アメリカの大都市ならもっと安くできるのでしょうか?ご存じの方は教えてください。
アメリカでは、現在PCR検査自体は無料で受けられる場所もあるのですが、日本政府の認めた方法、日本政府のフォーマットで証明書を提出すること(絶対ではないそうですが)が難しいですね。
今、アメリカに旅行に行くことは可能?
この質問、結構友人に聞かれたりするのですが、来れます。
観光VISAも現在普通に発行されていますので、パスポートを取得して、ESTAを取得すれば、旅行に来ることは可能です。
ただし、それ以外に2022年3月現在、アメリカ入国に必要なものが2点あります。
●2回のワクチン接種証明書
●渡航1日前に取得した陰性証明書
ワクチン接種証明書は自治体が発行してくれます。
日本語と英語が表記されているため、それを印刷するか、アプリに入れて持参。
陰性証明書は、アメリカ独自の検査方法や規定がありますが、所定のフォーマットはありません。
私が昨年一時帰国した際に利用した際、1番安かったのは、こちらでした。
こちらの郵送検査キット9900円を利用し、追加料金で5500円で陰性証明を発行してもらい、これで問題なく入国できました。
ただし、昨年はアメリカに渡航の3日前までの証明で可能なため、郵送でも可能でしたが、現在は郵送では厳しいかと思います。
その場合は浜松町に来店して検査が可能です。
抗原定性検査 11,000円(税込)
陰性証明書(標準様式)
標準様式で渡航可能な国 +5,500円(税込)
【PCR検査はTケアクリニック】来院検査は当日予約・検査可能
現在の最安値のアメリカ渡航用のPCR検査は?
現在、私の調べた結果の最安値はこちらです。
検査費用が税込み3980円で陰性証明書代が5500円
合計で9480円です。
新橋・渋谷・横浜・大阪などにもあります。
まとめ
現在の状況では、コロナ関連のためにかかる費用としては、アメリカに入国、日本に入国の際にかかる、それぞれの陰性証明書代金が必要です。
往復で約3万円程度の出費です。
公共交通機関が利用できるようになったことがかなり大きく、今までに比べればぐっと日本行きが身近になってきました。
ポイントはやはり、3回のワクチン接種ですね。
ワクチンで隔離がなくなったことで、ビジネスにおいても旅行においても、かなり動きやすくなりました。
今回の水際対策の緩和で一時帰国や、アメリカへの旅行を考えていた方は、一度検討されてみてはいかがでしょうか。