アメリカで美味しいパンって、どこに売ってますかと相談を受けることがあります。
アメリカは、クロワッサンやフランスパンは美味いパンもあるかなと思うのですが、日本のパン屋さんにあるようなふわふわで、しっとりしたパンは、結局手作りかなと思うのです。
でも、日本のレシピではうまくいかないのが現実。
今回は、アメリカで購入できる材料で、試行錯誤して作った、翌日もしっとりふわふわで、美味しいロールパンを作る方法をお伝えします。
材料
ミニロールパン16個 3回分
●King Arthur Flour Organic All Purpose Flour
450g
●Pure Original Ingredients Cake Flour
50g
● Organic Cane Sugar
40g
●Salt
7g
●Kerrygold Butter Unsalted
80g
●Judee's Pure Whole Milk Powder
24g
●Saf Instant Yeast
7 g
●S.Pellegrino Sparkling Natural Mineral Water
60cc
●水
250㏄
●つや出し用卵(お好みで)
※レシピの無断転載を禁止します。
作り方
①強力粉・小麦粉・砂糖・塩・ミルクパウダー・イーストを正確に計量し、2~3回ふるう。
②炭酸水と水を入れスケッパーで混ぜる。
このくらい混ざったら、ラップをして5分置く。
③こねる 10分でこのくらいまとまります。
まだガサガサしていますが、生地に常温で柔らかくなった無塩バターを混ぜ、よくこねる。
④生地が滑らかになるまでこねて、丸くまとめる。
⑤30度で50分発酵させる
⑥1.5倍から2倍程度に膨らむ
⑦指に小麦粉をつけ、パンに突っこんでみて戻ってこなけばOK.
➇今回は、小さいロールパンをたくさん作りたかったので、生地を3分割しました。
生地量は約960gでした。(気温や発酵状態によって変わります)
320gの生地が3つできました。
この状態で生地が乾燥しないように、ぬれ布巾などをかぶせ10分休ませる。
生地が多いと思う方は、この段階でラップで包み冷凍保存もできますよ
⑨生地をのばす。今回は30センチにのばしました。
こういう時にマットがあるとわかりやすいです。
⑩今回は16等分します。
普通のサイズを作りたい方8等分すればいいですね。
4の倍数だと切りやすいです。
⑪こんな感じで、くるくる巻いていきます。
⑫30度で40分 2次発酵、生地がふっくらするまで。
お好みでドリュールを塗る。
(全卵1個・水大1・塩少し)
⑬180度(356F)で予熱したオーブンで12分~14分焼きます。
オーブンから出して、網の上で粗熱をとり、
少し熱が残っている状態でタッパーに入れる。
こうすることで、余分な水分が飛ばず、翌日もしっとりします。熱いまま入れるとしぼんでしまうので注意。タッパーに水滴がついたらふき取ってくださいね。
今回のパン作りであると便利なもの
だいたい家にあるもので大丈夫だと思いますが、
もし買うなら下記のようなものがおすすめです。
●0.1g単位で計れる計量機
●生地を丸く伸ばすのがわかりやすいマット
●柔らかいスケッパー
●ガス抜き綿棒
●天板や網
●オーブンシート
ロールパン作りのポイント
翌日もふわふわロールパンは、バターとミルクパウダーで保水性の高い生地にしています。
ミルクパウダーはお持ちでない方も多いと思うのですが、今回のレシピはふわふわを目的にしているため、牛乳に置き換えてしまうと生地が締まって、固めに仕上がってしまう可能性があります。
素材にこだわることで、香りも食感も全然違ってきます。
今回の材料は、子供も安心して食べられるパンです。
また、アメリカのパン作りが失敗する要因の1つが水なのですが、微炭酸水を使うことでふわふわに仕上がります。
お住まいの地域によって、水の高度の違いもあるのですが、炭酸水を混ぜることでパンの仕上がりがよくなりました。
アメリカでパンの発酵させる方法について
私は日本からオーブンを持ってきているので、オーブンのスチーム発酵機能を使っていますが、アメリカのオーブンには発酵機能がありません。
そんな時は、オーブン内のライトを30分ほどつけておくと、30度くらいになります。
または、オーブンを30秒ほどつけて温め、火を消し、ライトをつけておく。
生地と一緒に、下段に沸騰したお湯を入れたボールを入れておくと乾燥が防げます。
絶対に40度を超えないよう温度管理には注意してください。
また、発酵させすぎると、焼きあがったパンがバサバサになってしまうので、こまめにチェックしてください。
アメリカで発酵機を買うのもありかなと思います。
生地を冷凍保存する方法
多すぎる場合は、1次発酵が終わった状態で、ラップにくるみ、ジップロックに入れて冷凍保存することができます。
冷凍生地があると、食べたい時にパンが食べられるため、とても便利です。
食べたいと思ったら、前日に冷蔵庫に戻し、
当日に冷蔵庫から出して室温に戻します。
その後は、1次発酵後と同じ様に成型して、2次発酵させて焼くことができます。
なかなか常温まで生地が戻らない時は、上記のように、分割して丸めなおして常温に置くといいでしょう。
ロールパン生地でアレンジを楽しむ
シンプルなロールパンも美味しいですが、今回のようにソーセージをまいたり、チョコレートをまいたりするのも楽しいです。
ミニソーセージロールと、ハムチーズコーンをのせたお総菜パン。
クッキー生地を上にのせて焼くと、外はカリカリ、中がしっとりのメロンパンにも。
今回の生地の量で、この3種類すべて作ることができます。
アレンジ自在の万能生地なので、作ってみてください。
まとめ
アメリカで美味しいパンが見つけられない。
美味しいパンが焼いてみたいという方に、ぜひ作ってみてほしいパンです。
アメリカに来た当初、なかなかうまくいかなくて、色々な粉を試し、分量も調整してできたレシピです。
小麦粉とイーストがパンの質に影響するので、レシピにのせたものを使ってもらえば、成功すると思います。
ポットラックパーティの際も、前日に焼いても美味しいのでお勧めです。
日本人好みのパンは、アメリカのパン屋さんで買うとかなり高価ですよね。
時間はかかりますが、愛情込めて作ってみてください。
パンの優しい香りと、生地の温かさを感じながら、癒される時間になると思います。
美味しいパンが焼けますように。