ホワイトサンズ国定公園おすすめの観光スポット・所要時間や楽しみ方

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今回は、テキサス州フォートワースから車で約10時間。

ニューメキシコ州に広がる石膏の粒でできた、見渡す限り輝くの石膏砂丘に行ってきました。青い空に白い砂、広がる静寂。

実はあまり興味がない場所だったのですが、今回訪問してすっかり虜になってしまいました。

 

ホワイトサンズはどのようにしてできたのか?

パンフレットなどを要約するとこんな感じでしょうか・・・。

それは2億年以上前にさかのぼります。海の底に石膏が溜まり、石ができました。

約7千万年前ごろ、ロッキー山脈ができた際に、石膏の溜まった地層が隆起しました。その後自然の働きで、やがてそこには盆地が形成されました。

石膏は水に溶けるため、地面に含まれた石膏は、通常、雨に溶けて川から海へと流されていくのですが、盆地は水が逃げていく場所がなかったのです。

石膏が溶けた水が、盆地にどんどん溜まっていきました。

そして溜まった水が蒸発することによって、石膏は結晶化していきました。

結晶化した石膏は長い時間の中で、寒さで凍ったり雨に濡れたり渇いたりということを繰り返すうちに結晶が砕けていき、砂のように細かい粒子となりました。

そうして、今のような石膏砂丘が出来上がったということです。

石膏は太陽の熱を吸収しないので、夏でも熱くならず、はだしで歩けます。

寒い冬も、熱くも冷たくもない触り心地でした。

長い時間をかけて自然が作り出した、奇跡の場所なんですね。

 

ホワイトサンズへの行き方

ホワイトサンズ国定公園は、テキサス州のエルパソから車で約1時間半の場所にあります。

日本から来られる際はロサンゼルスや、デンバーダラスなどを経由し、エルパソ空港まで行きます。

その後はレンタカーでというのが一般的です。

私はテキサス州在住のため、車で10時間かけてやってきました。

 

ホワイトサンズの入場料

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乗用車1台- $25.00

非商用の自家用車 1 台での入場には、車両 1 台あたり25ドルです。

入場料は、購入日から連続する 7 日間再入場に有効です。

 

ほかの手段で来園の際 - $15.00

自家用車以外の手段で入場する際は1 人あたりの料金が請求されます。

これには、徒歩や自転車で公園に入る場合などです。

購入日から連続する 7 日間再入場に有効です。

 

オートバイ - $20.00

入場料は、購入日から連続する 7 日間有効です。

 

ホワイトサンズの営業時間

私の訪問時、ホワイトサンズの開園時間は午前 7:00 ~ 午後 6:00でしたが、季節によって時間が変わります。また、極端な気象条件により、公園が予期せず閉鎖される場合があります。 Web サイトを確認の上、来園されることをお勧めします。

www.nps.gov

 

ホワイトサンズ観光お勧めの季節と気候

12 月から 2 月までの日中の平均気温は 16ºCです。夕方は寒く、-5ºCまで下がります。。雪をが降ることもあります。

私が行ったときは、もっと寒かったです・・・。

3 月から 5 月までの日中の平均気温は 24ºCです。夕方には4ºCまで気温が下がり、春の嵐に注意が必要です。

晴れた日中でも突然ホワイトアウトのようになるようです。

6 月から 8 月までの日中の平均気温は 35ºCでですが、もっと暑くなることもあります。夕方には気温が下がり、10-18ºCと過ごしやすくなります。

梅雨は 7 月上旬から9 月下旬になります。

これらの季節は、夕方は雷雨になることが多いです。

9 月から 11 月までの日中の平均気温は 27ºC です。夕方はには4ºCまで下がります。

日中晴れていることが多く、風も弱く、最も観光にお勧めのシーズンです。

 

私が訪問したのは12月ですが、入園した際の気温は-10度を下回っていました。

撮影した写真がどう見ても、雪国に来た人・・(笑)

半袖で写真を撮るからこそ、

「なにこれー?夏に雪景色?」となるのかなと思います。

 

 

ホワイトサンズを車でドライブして楽しむ

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ホワイトサンズに到着し、料金所を通過するとビジターセンターがあります。

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お薦めのまわり方などのアドバイスももらえますので、立ち寄ってみましょう。

お土産物やそりも販売されています。

ホワイトサンズは園内を車で周ることができます。

上記の地図が園内の道路マップです。

この道がDunes Driveです。Dunes Driveは往復26kmです。

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スキー場にきたような雪山に囲まれたような道を走ります。雪とは違ってスリップはしないのですが、凹凸があり、時速30キロくらいでしか走れません。

そのペースでドライブすると1周40分くらいで元の場所に帰ってきます。

 

ホワイトサンズでトレイルのハイキングを楽しむ

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ホワイトサンズに来たなら、ドライブするだけではもったいないです。

Dunes Driveを走っていると途中に様々なトレイルの看板があります。

それぞれの場所で車を停めて、ハイキングを楽しむことができます。

筆者が最初に行ったのはオレンジ色でマークしたトレイルです。

 

バックカントリー キャンピング トレイル

地図でオレンジのまるをつけたトレイルです。

バックカントリー キャンピング トレイルは、ループ状になっています。

約3.5 kmということで、公式ホームページでは、所要時間は1.5時間ということですが、写真を撮ったり、のんびりと歩いでも1時間程度でした。

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私たちが朝8時半に来た際、駐車場はがらーんとしていました。

駐車場にトイレがあります。この先には何もないので注意してくださいね。

でも、駐車場に来ては見たものの、入口らしきところが全くないのです。

どこにも目印もなく、どこからはいれば・・・・?


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仕方がないので、看板の前の山を登ってみました。

すると、オレンジのポールがありました。

バックカントリー キャンピング トレイルは、オレンジのスペードマークのポールが目印。ひたすら、砂漠の中に無造作に立っているオレンジのポールを目指して、歩きます。トレイルというだけに道があるのかと思ってきたので、びっくり。

何にもありません・・・。

せめてポールに番号などがあれば、どのくらい進んだのかわかるのですが、そんな気の利いたことはありません。

ただのポールなので、進んでは次のオレンジを探すだけで、いったい自分がどこに向かっているのか、どのくらいで駐車場に戻れるのかがさっぱりわからないのが、不安要素でした・・・・。

しかもポールが結構、ぎりぎり見えるくらいの割合でしかたっていないんですよね。

でも、なんとなく進んでいっても、ちゃんとに戻れました!

 

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4メートル程度の山を登ったり下ったりする箇所はありますが、怖いような場所はなく、見渡す限りの白い砂漠を楽しむことができます。

 

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デューン ライフ ネイチャー トレイル

赤まるで印をつけたトレイルです。

デューン ライフ ネイチャー トレイルは、1.6 kmと私の行ったトレイルよりも、短いコースです。難しくはありませんが、多少のアップダウンはあるようです。

また、このトレイルが、唯一動物に出会える可能性があるようで、キツネ、アナグマ、鳥、げっ歯類、爬虫類はすべてこの地域に住んでいます。

お子さんがいらっしゃる人などにおすすめ!

 

プラヤ トレイル

青まるで印をつけたトレイルです。
プラヤ トレイルは、往復 800 m の簡単な平坦なトレイルです。

湖の底にむかって歩いていくコースですが、季節よっては水が溜まっていることがあるようです。そんな時期にたまたま行けたら、ラッキーですね。

このコースは、砂ではなく、土の上を進んでいくので、歩きやすいのが特徴です。

 

 

アルカリフラットトレイル

一番奥にある紫まるをつけたコースです。

アルカリ フラット トレイルは、往復 8 kmのループ状のトレイルです。

ホワイトサンズの中で、一番きついコースです。

ひし形の赤いトレイル マーカーが目印です。アルカリ フラット トレイルは、オテロ湖の端に沿って。この歩きます。名前とは違って道は平らではありません

砂丘の上り下りが最も激しいコースです。

平均所要時間は 3 時間ということですので、時間に余裕があって、本気で歩こうと思っている方におすすめのコースです。

 

 

インターデューン ボードウォーク


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インターデューン ボードウォークは、車椅子やベビーカーをご利用の方にもホワイトサンズを楽しめるコースです。

往復 650 m の整備された歩道があり、景色を眺めることができます。

私も行ってみましたが、歩きやすくて往復20分もかかりません。

砂の上を歩くのはちょっと…という方にお勧めです。

広がる砂丘を眺めるということはできませんが、雰囲気は楽しめました。

 

ホワイトサンズのどのトレイルがおすすめ?

簡単なコース順です。

歩行距離と、所要時間に合わせて選んでくださいね。

よくガイドブックで見るような、どこまでも砂丘が広がる景色が見たい場合は、

4か5どちらかになります。

1.インターデューン ボードウォーク

650mの遊歩道で車いすでも行ける、20分程度で散策できるコース

 

2.プラヤトレイル

800mの平坦なトレイルで、20分程度で散策できるコース

 

3.デューン ライフ ネイチャー トレイル

1.6 kmのループ状のトレイルで、1時間弱で散策できるコース。

運が良ければ動物に会えるかも。多少のアップダウンあり。

 

4.バックカントリー キャンピング トレイル(筆者おすすめ)

3.5 kmのループ状のトレイルで、約1時間半で散策できるコース。

見渡す限りの砂丘を見られるコース。多少のアップダウンあり。

 

5.アルカリフラットトレイル

8 kmのループ状のトレイルで、約3時間で散策できるコース。

見渡す限りの砂丘を見られるコース。アップダウンの激しい最難関コース。

 

 

ホワイトサンズでそりを楽しむ

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お子様と一緒なら、そり遊びがおすすめです。

そりは、ホワイトサンズのビジターセンターの売店で15ドルで販売されています。また、中古が少し安く売られていることも。

使用後は、5ドルで買い取ってくれるようです。

雪と違って、重い感じの砂なので急な坂道を見つけないと、途中で止まったり、滑りがあまりスムーズではありません。

そり用のワックスも販売されているので、一緒に購入するといいかもしれませんね。

また、私はホワイトサンズから車で20分のアラモゴードに宿泊したのですが、ホテルでは無料でそりを貸出してくれていました。

宿泊される際は、ホテルで聞いてみてくださいね。

 

ホワイトサンズを楽しむための準備と注意すること

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ホワイトサンズは標高が1,291 mあります。

少し酸素が薄く、通常よりも疲れやすいので、余裕のある予定を立ててください。

また、毎年一定数の遭難者がでるそうなので、ポールから離れた場所には行かないようにしてくださいね。
 

食料と水を持参する。

夏場は特に、思った以上に水分が必要になります。

私の行った際は、寒さでのどの渇きは感じないものの、乾燥していて体力を消耗するため、水とスナックとチョコレートを持ち歩きました。のどが渇いてなくても水分をとるようにしました。お子様などは特に注意してあげたほうがいいと思います。

ホワイトサンズでは、1 人 1 日あたり 4 ℓの水を飲むことが推奨されています。

そんなに飲めるか?とは思いますが・・・。

公園内にはレストランはありませんので、1日過ごしたいなら、食べ物も持参しましょう。

 

フル充電のスマートフォン

フル充電の携帯電話で 1 日を始めましょう。

今回初めて知ったのですが、氷点下でスマホを持ち歩くと、バッテリーが一瞬でなくなります。フル充電していたスマホが数枚写真を撮っただけで20%を切っていました。

スマホはダウンのポケットの中で温めておくなど、寒さから守ってあげるとバッテリーの持ちがよくなります。

 

また、ほとんどの場所が圏外になっています。

もしも迷うようなことがあったら、テキストメッセージなら使える可能性が高いようなので、知人にテキストで911に連絡してもらうようにすることが推奨されています。

 

日焼け止めとサングラスを持参する

砂丘で屋根もないなかを歩きますから、日焼け止めとサングラスは必須です。

真冬でも照り返しがすごかったです。サングラスがないと歩きづらいです。

また、寒くて耳が切れそうだったので、夏は日よけ用の帽子、冬は耳を覆える帽子を持っていくといいと思います。

 

ホワイトサンズを訪問するお勧めの時間帯

ホワイトサンズは、朝焼けと夕焼けが一番美しいといわれています

もし、日程のなかで都合が合うようならば、ぜひ行ってみてください。

またほぼ毎日、サンセット ストロールという、レンジャーのガイド付きで、日没の砂丘を散策するプログラムに参加するのもいいでしょう。
予約は必要ないので、料金所から車で 8 kmほどの場所にあるサンセット ウォーク サインの駐車場のに行けばOKです。

参加費は無料で、所要時間は45分から1時間です。

私の訪問時、時間は16時からでしたが、季節によって変わりますので、公式ホームページで確認してみてください。

勿論、季節にもよりますが朝や夕方でなく、お昼間の時間も青い空に砂がキラキラ輝いていて素晴らしい景色を楽しめます。

 

ホワイトサンズの滞在時間

私は、朝8時半ごろ来園して、お土産物を見たり、トレイルとボードウォークを散策し、11時頃にはホワイトサンズを出ましたので、2時間半ほどの滞在でした。

これでも十分に満喫できましたが、チケットは7日間有効ですから、時間が許すならアラモゴードに宿泊して、朝と夜の違った景色を見に来たり、そり遊びをしたりして、ゆっくりと散策するのもいいかもしれません。

1日で十分楽しめますが、数日滞在して楽しむ方もいるようです。

 

ホワイトサンズでおすすめのホテル

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今回、宿泊先に選んだのホテルは、ハンプトンインです。

外観も部屋もモダンな雰囲気で清潔感があります。


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ロビーには、常時無料のコーヒーや紅茶のサービスが用意されていて、くつろぐことができます。

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また、室内プールやホットタブがあるので、水着を持参して楽しむのもいいでしょう。

チェックインの際、カタコトの日本語で話をしてくれてちょっと嬉しかったです。

 

こちらのホテルを選んだポイントは、まずホワイトサンズまで20分と近いこと。

長距離ドライブで疲れていたので、到着後、歩いて食事にいけること。

ゆっくりお酒も飲みたいですしね。

私たちはお隣のイタリアンに行きましたが、お値段も手ごろでよかったです。

他にも歩いて行けるお店があります。

ホテルとしては、建物自体は天井が低く、古さは感じるものの、きちんと手入れされており、水回りがメンテナンスされています。

バスタブもあり、お湯の出がすごくよく、温かいお風呂に入れます

朝食付きで、私の宿泊時は1泊160ドルから~

もっと安い時期もあるようです。

 

まとめ

私が訪問した日、バックカントリー キャンピングトレイルは、私と夫以外の人に一度も会いませんでした。

見渡す限り何もなくて、どこまでも広がる白い砂と青い空。

石膏砂がキラキラと光るんです。その光景はとても美しく幻想的です。

そして静寂につつまれた時間、こんなにも音がない世界に来たのはいつぶりだったでしょうか。本当に素敵な時間を過ごすことができました。

不思議な世界に迷い込んだような空間です。

またいつか行きたいと思う場所。

ご興味があれば、一度訪れてみてはいかがでしょうか。