アメリカの物価高騰が続いています。
日本のニュースを見ても、値上げ、値上げといっていますね。
アメリカは、食品も、光熱費も、外食費も、日本とは比べ物にならないほどの値上がりです。家賃は毎年上がるのですが、今年は過去最高の値上がりです。
今回はアパートの家賃の高騰について、我が家がどうしたかをお伝えします。
2022年の家賃の値上がり額はいくら?
ある日、家に差し込まれていたレターを開けると、例年より早い3ヶ月後の、アパートの更新のお知らせでした。
よくよく見てみると、なんと1ヶ月で$250の値上げ!
日本円だと本日のレートで38,000円!
日本で3ヶ月後に、ひと月の家賃が約4万円上がるって言われたらどうします?
テキサス州の家賃推移
テキサス州の家賃の値上がりがよくわかるのがこちらです。
上記はジェフィロコンサルティングさんのニュースの記事からお借りしたグラフです。
この2020年から、家賃が急激に上がっていることがわかります。
来年はどうなるのか恐ろしいです。
家賃の値上げの際の選択肢
例年の家賃の値上げは、1か月$30〜$50程度でしたから、
まあ、インフレだから仕方ないねーで諦めてきましたが、今年はそういうわけにはいきません。
今年の家賃が
1ヶ月に$250の値上げということは、
1年で、$3000(約45万6千円)
年間50万近い持ち出しはさすがにキツイです。
アメリカ国内でご近所への引っ越し代について
今より家賃が安いところを探すとしても、引っ越し代がかかります。
そこで、引っ越し代金は概ね、どのくらいになるか問い合わせてみました。
我が家は2人暮らし、エレベーターあり、梱包は自分での場合の金額です。
近隣であれば、車代が$1000
人件費がなんと時給制で
最初の2時間$700
その後1時間ごとに$200
平均4時間程度かかるということだったので、
概算で、トータル$2100です。
また、物件でエレベーターがあるなしでも金額が変わります。
梱包材も購入するなど考えるともう少しかかりますね。
つまり、今後1年で考えると、
我が家の場合、家賃が今より$175安い物件だと、
今と同じ負担額で住めるということが分かりました。
引っ越しにかかる手間について考える
引っ越しとなると、一番大変なのは、また梱包するという辛さ。
我が家は、段ボールで100箱越えの荷物を持ってきましたから、またそれを詰めて、開けるのかと思うとうんざりです・・・。
アパートの契約には、デポジットの支払い、家財保険の制限などもあり、分厚い契約書を確認しなければなりません。
引っ越し先が、同じ電力会社や、インターネットプロバイダーが使用できなければ、解約時に違約金がかかることもあります。アパートによっては、プロバイダーの指定があったり、電力会社も住所によっては契約できない会社があるためです。
また、引っ越し後に住所変更しなければならいものもたくさんあります。
●水道
●電気
●インターネット
●免許証
●クレジットカード
●銀行口座
●自動車保険
この手間と、
月に250ドルとどちらをとるか・・・・・。
ちなみに
アメリカ人は引っ越す人が多いです。
我が家が住み始めた当初に出会った隣人は、もう誰もいません。
駐在員は数年で日本へ帰るため、引っ越しなどの手間を考えたら、このくらいは我慢するかと思う方も多い様ですが、通常はフリーレント付きなど条件が良かったり、安い物件に気軽に引っ越している様です。
アパートに家賃の交渉をしてみよう
私たちも当初は、家賃もかなり上がるし、気分転換に引っ越してもいいね~。
なんて言っていたのですが、これだけの手間がかかることを考えたら、やはり引っ越しはつらいね、という結論になりました。
自分のアパートの空き状況を調べる
まずは、自分のアパートの別の部屋に、空き部屋があるか。
値段はいくらかを調べました。
我が家のアパートは、同じ間取りのものはほとんどなくて、様々なタイプがあるのですが、まだ10部屋程度は空きがありました。
また、今とほぼ同じの広さの部屋にも空きがあり、その部屋は我が家の新家賃より、
$80安かったんです。
これは、交渉に使えます。
近隣のアパートの空き状況を調べる
近隣で、同じ程度の広さのアパートの空きと、値段を調べて、安いもの。
プロモーションついているものについて調べておきます。
交渉時に使うか使わないかは別として、実際引っ越しをするかもしれないことも想定して、念入りに調べておきます。
1回目の値下げ交渉
そもそも、個人の持ち物である一軒家やアパートなど、いわゆる大家さんがいる場合は、交渉がしやすいと思います。、
残念ながら、リーシングオフィスのあるようなアパートの場合は、個人が判断できる裁量が限られているので、だめもとで言ってみるといいと思います。
また、いわゆる一番偉い人、マネージャーに交渉しないと意味がありません。
マネージャーとアポイントを入れて、当日いってみると、まさかの今日は来ていませんと・・・・。
アメリカあるあるですけどね。
そして翌日、メールが来ました。
家賃の件ならメールで伺いますとのことで、メールで交渉することになりました。
- 自分がこのアパートを気に入っていて住み続けたい意思を伝える
- 駐在員なので、会社の制限があり、新家賃では契約できないと伝える
- 現在まで、家賃の遅延や滞納は一切なく良い住民であることをアピールする
- $50アップの家賃ならなど、更新ができるという具体的な金額を提示する
初めの交渉で、更新できる具体的な金額は、
昨年の値上げベースの$50アップなら更新しますと
はじめは大胆に、$250→$50の交渉を投げかけてみました。
1回目のアパートの返答
まあ、予想通りではありますが、
あっさり却下です・・・・。
向こうが提示してきた金額は、$230アップでした。
2回目の交渉
1回目では$20の値下げに成功・・・。
ですが、これではつらいので、再び交渉します。
- 金額を下げてくれたことへのお礼とそれでは厳しいことを伝える
- アパート内に同じ広さで、$80安い部屋が空室であることを伝える
- 12か月ではなく、もっと長期契約を結ぶ意思を伝える
- 自分も会社に交渉して、$125アップなら住む準備ができていると伝える
1回目の交渉で、アパートからの返答の値下げ額が$20とあまりに低かったため、あまり強気で言っても厳しいのかなと思い、ここで勝負に出ました。
そちらも値下げに応じてくれるようなので、こちらも会社に交渉して、ここまでは妥協しますということを強調しました。
現在のアメリカのインフレ率から考えて、
今年は$50アップでは難しいのかなと考えたからです。
2回めアパートの返答
この返答が来るまでははずいぶん時間がかかりました。
なんどか催促したのですが、全く返答がないまま1週間。
ようやく返事がきました。
「$125アップでOKです。ただし、明日までに契約書にサインしてください」
あっさりアクセプトされました。
もしかしたら、もう少し安くなったかもしれませんね。
ただ、我が家としては、$125アップで引っ越しをしないで済むなら、まあ仕方ないかという妥協ラインだったので満足です。
これで、年間1500ドルの節約になりました。
後でわかったことですが、
日本人的感覚では、長期契約すれば家賃交渉に有利かと思っていましたが、違ったようです。なぜなら、更新時には毎年値上げするので、値上げのタイミングが早く来るほうが、そのたびに値上げできて、貸し手にとっては有利だからです。
また12か月後に、家賃の値上がりがあるかと思うとうんざりします・・・。
まとめ
アメリカ在住の皆さん。
皆さんも絶対、毎年訪れるつらい家賃の値上げですよね・・・。
アメリカに住んでいて思うのは、なんでもだめもとで、言ってみることかなと思います。インターネットの料金も交渉でやすくなると友人が言ってました。
家賃は生活の中で、かなり大きい金額だと思うので、交渉する価値はあると思います。
言うのはタダですし、交渉を却下されても、それ以上に値上げされるわけではありませんしね。
だめだったら引っ越せばいいね、くらいの感じで挑戦してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、アパートを探し何がに必要かということを書いた記事もありますので、良ければ参考に、引っ越しをするかどうか検討してみてくださいね。