【体験談】賃貸で大失敗 貸すことのリスク

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今回渡米するにあたって家は売却してきました。前回の海外駐在の時は、賃貸に出しました決して簡単ではありません。我が家が巻き込まれたトラブルをお伝えします。

 

転勤になったら家をどうする?

急な辞令、持ち家をどうするか悩みますよね。

家を貸したときの状況は

持ちマンションは都内の築2年3LDKの物件

 

選択肢
  • 家を貸す
  • 家を売る
  • そのまま放置
  • リロケーションサービスを利用する

 

 

貸すことに決めた理由

  • 買いたてのマンションを手放したくなかった
  • ローンの残債があるため、貸して賃貸収入を得たかった

こんな単純な理由で賃貸に出すことに決めた訳です。

普通ですよね?みんなそうでしょ?

賃貸のための準備

住宅ローンの確認

個人で済むためのローンを使っているので、

転勤のために貸してもいいかを確認

これを確認しないで貸すと、一括返済を求められることも

賃料の相場を調べる

ネットで「借りるサイト」をチェックして、

自分の家の近辺でライバルになりそうな賃貸物件を物色。

値ごろ感をチェックする。

 

不動産会社を探す

大手や近所の不動産屋など、いろいろな業者から話を聞く

 

不動産会社、管理会社を選ぶ

私は、某大手不動産会社を選びました。

■選んだ理由
  • 女性できめ細やかなサービスを提案してくれた。
  • 管理についていろいろなオプションを持っていた。
  • 大手なので入居者に関する審査を厳しくやってくれると思った。
  • 借り手を早く見つける経路をたくさん持ってそうだった。

やっぱり大手だと安心だよね!?

貸し出す条件を決める

定期借家にはしませんでした。帰る時期が決まってる方は

貸出期間を決めて、賃貸に出すのもありですよ。

ただし、相場より10%くらい値下げをしないと借りてもらえないかもしれません。

 

いつ帰れるかもわかりませんし、東京に戻るとも限らなかったため。

うちが独自できめたのは

  • 喫煙者不可
  • ペット不可
  • エアコン付き、壊れたときは自分で交換修理すること

家賃管理会社に契約

最近、子供の家探しで気づいたんですが、

現在は借りる入居者のほうが、保証会社代金を払うことを条件

貸しますという物件がすごく多いです。

 

私が貸したときは、自分で保証会社にお金を払い、

万が一不払いが起きたときに備えました。

当時毎月10%の手数料を払っていました。

 

もし家を貸そうと思っている場合は、

連帯保証人不可、保障会社絶対条件」とすればいいと思います。

 

入居の募集と審査

家を空けてほどなく申し込みが入ったと、不動産会社から連絡がありました。

不動産会社申し込み書にはられた写真や諸々をメールで送ってくれました。

勤務先は、知っているような名前ではなかったものの、

年収もそれなりにあり夫婦二人で入居ということでした。

見に来られた方も、すごく感じがいいですし、 審査の結果も問題ないですよ

よかった~!これで安心!

 

2年後の更新が近づいたころ

 それまでも、決めた家賃の支払い日より、数日おくれて支払われること

あったものの順調な2年間でした。

しかし、家賃が支払われなくなったのです。

 

不動産会社に連絡し状況を調べてもらいましたが、電話もつながらないなんて、どうしちゃったんだろう。まさか変死とかしてないよね?

 

こんな時、不動産会社も当初のような親切感は感じられず

「連絡取ろうとしてるんですけどね。電話もつながりませんし。」

と、塩対応

 

近所にすんでいる友人に連絡を取って、家を見に行ってもらうと、

洗濯物が干されてるよと在宅していることは確認できました。

 

入っていてよかった管理会社

管理会社に連絡して、ようやくでしたが

家に直接取り立てに行ってくれることになりました。

海外からは到底いけませんし、行くこと自体怖いですし、

不動産屋は知らぬ顔だし、本当に良かったと思いました。

 

管理会社が家に直撃、衝撃の事態

管理会社ですが、○○さんですね。家賃が2か月ほど滞納されているので、状況をお伺いに参りました。

○○じゃありませんけど。私はマイケルです。

 

え?誰やねん?😱

ってなりますよね

謎の人物がいつの間にか住んでいたんです

しかも急にマイケルと名乗ったのですから驚きますよね。

管理会社の話によると、

このマイケルは「○○にここに住むよう言われたからいるだけだ。」

管理会社が○○に連絡を取ってもらうようお願いすると

と主張し、「連絡先は知らない。じゃあ、でていくよ。」

といって、出て行ったのです。

どうなる賃貸契約

 結局貸した○○とは連絡が取れず、家は空き家に。

家賃は管理会社が2か月分保証してくれることになりました。

不動産会社から連絡があり、本人とは連絡がつかなったけれど

連帯保証人になっていた父親と連絡がついたとのこと。

この方と契約を終了するよう話をすすめることに。

ただし、この父親勝手に連帯保証人にされていたそうで、

賃貸してたことも知らなかったそう。

こんなに簡単に保証人って偽造できるの?こわーい!

 

マイケルから、マンションのカギを受け取った不動産会社が

マンションを見に行ったところ

原状回復や、敷金の問題もあるので帰ってきてもらえませんか?

え?それは、私どもが不在でも、責任をもっもってやりますとおっしゃってましたよね?

そうだったんですけど、私どもにも手におえなくて、警察も何度か通報でこちらにきたこともあったそうで。部屋も現状回復というより、ひどい状態でして・・・

え?私そんな簡単に帰れるわけじゃないんですけど。20時間くらいかかる場所なんですけど。。

 そんなことも言ってられませんよね。

帰国するしかなかったんです。

しかもまだ子供が幼稚園、私から離れてはいられません。

連れて帰りましたよ。遠くから20時間かけて。

 

家に入って言葉を失いました。

貸したときは新築同様だった家が、見るも無残に。

壁はタバコのヤニだらけ。

え?たしか喫煙者不可にしたよね

 

フローリングは明らかに土足で使っていた様子。

 

キッチンも煙草の灰だらけ。

 

壁中に、何か押しピンや釘をさした無数の跡。

 

こじ開けようとした形跡のある扉。

 

これ、誰の家?

警察へ

不動産屋に言われて、 警察にも事情を聴きに行きました

刑事さんと話すなんて生まれて初めてですよ。緊張しましたよ。

 

でも、何なんでしょうね。

こちらが被害者なのに、疑うようなまなざし

そのうえ、

「日本にいらっしゃらなかったわけですよね?

関係者以外、事情はお話しできないんですよね

なんどか、おたくに伺うことになったのは事実なんですけどね。」

こんな理不尽ありますか?

 

結局家はどうなったのか

ここは、運が良かったということでしょう。

偽物ではあったものの、連帯保証人の父親が、

敷金で足りない修繕費用を負担してくれることになりました。

うちの家で、お会いした時はなんとも不甲斐ない辛そうなお顔でした。

70歳くらいでしょうか、そんな年になってまで息子の尻ぬぐい

しなければならないことに、こちらまで切ない気持ちになりました😥

 

それでも続けた賃貸

 壁紙を張り替え、家じゅうのクリーニングを業者にしてもらい、

不用品などの処分をしました。

でも、そこに自分がまた住むイメージができなかったので、

不動産会社にすすめられるまま、もう一度賃貸に出すことにしました。

日本に長く滞在もしていられませんし、

他の不動産会社を探すほどの余裕もなかったからです。

今度はもっと審査を厳しくしますし、任せて下さい。

 次こそじゃあお願いしますよという気持ちでした。

今度こそ大丈夫、大手の会社にご勤務ですし、お子さんと4人暮らしです。しかも女の子!

その言葉を信じ、今度は2年契約の定期借家契約にしました。

家賃は少し安くしましたが、そのころには帰任になるかもしれないし、

退去しないでもめても嫌だと思ったからです。

たまたま時期がぴったりだった帰任

日本に帰国と、定期借家契約終了の時期がほぼ同時期となり、

今度は無事賃貸を終えたかのように思いました。

立ち退きや、敷金などの清算は今回は不動産業者のほうで、

現場に立ち会い原状回復の料金などをひいて完了させてくれました。

無事すべて清算させていただきましたよ。ありがとうございました!

 

家に帰ってまさかの・・・・ 

 安心しきって、終えた今回の賃貸。

家賃も入ったし、たまたま前の入居者がわるかっただけだったのね

 帰国後部屋を見に行くと・・・。

 

床あちこち、はがれてない?壁紙手形だらけじゃない?

 

あれから2年しかたってないのに?

壁紙も全部張り替えて、床もきれいにしたのに?

 

驚きましたよ。床がところどころはがされた跡があったんです。

前の状態もひどかったのですが、床は汚れていただけで

はがされてはいませんでしたから。

 

壁紙も2年とは思えない感じでした。

清算してくださったそうですけど、あの床の剥がれと壁紙、どうなりますか?

え?そんな箇所ありました?気づきませんでしたけど・・

 やはり、業者に任せるって、こういうことなんですよね。

自分のものではないから適当に済ませたのだと思いました。

 

一応、うちに見に来てもらうと、

本当ですね・・結構はがれてますね。先方にもう一度交渉してみますね。

「本当ですね」じゃないだろ!

という気持ちを必死で押し殺しましたが、

借り手もあの時言わなかったのにとごねたみたいで、

2万円ほど返すと言ってきました。

交換費用としても全く足りませんでしたが、

その部分を交換したらそこだけ色が違ってまだらになってしまいました。

かといって全部変えたら、100万単位のお金になりますし、

あきらめるしかありませんでした。

普通に使っていて、傷む分には仕方ないと思うんですね。

でも、明らかに意図的に削ったか、はがした跡だったんですよね。

 

結果

うちは、たまたま運が悪かっただけかもしれません😢

でも、もう2度と私はこんな思いはしたくありませんので、

今回は家を売却しました。

 

家を貸すということはもちろんメリットもありますが、

このような事態になるリスクがあることを

知っていただけたらと思って書かせていただきました。

 

家を貸される方は、どうぞ良い借り手に出会われますように。

最後までお読みいただきありがとうございました。