プエブラはメキシコシティから、車で約2時間半。1泊2日の小旅行にぴったりの街です。スペインの雰囲気の色濃く漂う可愛い街に行ってきた様子をお伝えします。
プエブラ歴史地区とは
メキシコシティから近く、ユネスコ世界遺産に登録されているプエブラですが、かつて、スペイン人がやって来るまでは未開の土地でした。
スペイン人たちは国から農民などを連れてきて、この地にスペイン風の街を作りました。またこの地に陶器作りに適した土があることを発見し、スペインの陶器タラベラの技法を使って、イスラム様式の美しいタイルを作り出しました。
プエブラでは、そのタイルが装飾が使われた美しい建物やカラフルな街並みを見ることができます。
また、プエブラ発祥の陶器はメキシコ全土で有名となり、タラベラ焼きとして、現在もメキシコ定番の食器や置物がお土産としても人気です。
また、プエブラはメキシコ郷土料理の発祥の地としても有名で、グルメの街としても知れています。
プエブラへの行き方
タクシー
メキシコシティ空港からタクシーで2時間半。
プエブラまでは写真の通り
1747ペソ(約83ドル/9450円)
公共バス
空港からバスで行くことも可能です。
下記のサイトから料金と時刻をチェックできます。
バスの時間によって値段がかわりますが、1人300ペソ程度です。
レンタカー
自由に行動できるレンタカーもおすすめです。
車でプエブラまで行く場合、高速の利用が便利です。
かなり整備された道で走りやすく、プエブラまであっという間にでした。
高速料金は行きが2回料金所があり、支払いは現金のみです。
行きは160ペソと44ペソ。
帰りは44ペソと140ペソでした。
現地ツアー
現地の旅行会社などの、プエブラ行きのツアー、送迎などを利用すると気軽にアクセスできますね。
おすすめはVeltraベルトラ
メキシコシティの独立記念塔の近くに集合場所があり、プエブラまでの1日観光が安いときだと、US $50~。
ネットで予約でき、クレジットカード払いも可能で便利です。
veltra 世界遺産の街/魔法の村観光ツアー プエブラ/チョルーラ
また、世界各地に住んでいる日本人に、現地のローカル体験を案内してもらえる
BUYMA TRAVELのプライベートツアーを利用してみてもいいでしょう。
ご自身の希望に合わせてプランニングしてくれるので、プエブラやほかの都市にも行ってくれるようです。
プエブラ観光スポット
メキシコの街は、必ず中心にソカロと呼ばれる広場があります。
プエブラもソカロを中心として栄えており、カテドラルがやレストランが集まっています。主な観光スポットは徒歩で散策することができますので、ソカロの近辺にホテルをとると観光に便利です。
カテドラル Catedral de Puebla
ソカロのそばに立つ大聖堂です。1575年から1649年にかけてスペインの宣教師によって作られました。特徴的なのが左右にみえる立派な鐘楼。
この鐘を取り付ける作業は大変だったそうで、その際に天使が現れて鐘を取り付けてくれたという逸話が残されていることから、プエブラは天使の街と呼ばれることも。
よくみると、カテドラルの柵にもたくさんの天使さんたちがいます。
教会の中も勿論入れます。夕暮れ時にはパイプオルガンが演奏されるそうです。
午前中に行ったのですが、日の光が差し込んで幻想的でした。
サントドミンゴ教会 Capilla del Rosario, Templo de Santo Domingo
1571年~1647年にかけて建てられた贅を尽くしたとされる教会です。
ソカロから近く、探しているとえっ?これのこと?と思うほど外観が古びています。
その外観からは想像できないほど、すべてが浮彫りで装飾され金箔が施されています。
マリア像のかぶっている冠には本物の宝石がちりばめられているそうです。
エルバリアン市場 Mercado de Artesanías El Parian local 111
ソカロから10分ほどでしょうか、民芸品の市場があります。
ここは夜21時まで開いているので夕食後に行ってみました。メキシコのいわゆる民芸品から、お菓子まで様々なものがあります。
こちらの市場にも沢山のタラベラ焼きがありますが、本物のタラベラ焼きを買いたい方はここでは買わないでください。
(タラベラ焼きでお勧めの工房を下記でご紹介します。)
民芸品市場で、人気のお土産はお菓子類や、キーホルダーやガイコツ系置物。
カモテという、メキシコのお菓子です。
お味はまさに芋羊羹です。
真ん中のスティック状のカモテは1本10ペソ、10本セットが人気のようでした。
市場を見て歩くだけでも楽しいです。
タラベラ焼きを買うなら
実はタラベラ焼きは本物と偽物があります。
実は、指定された地域と認定された特別工房でつくられる作品のみが本物です。
プエブラには、有名な工房がありここもソカロから徒歩で行けます。
ウリアルテ・タラベラ(Uriarte Talavera)は、1824年にメキシコ政府から初めてに認証された工房で、最も古いタラベラ焼き工房とも言われています。
本物のタラベラ焼きを買いたいという方は、こちらをのぞいてみてください。
砂糖菓子の家 Museo del Alfeñique
ソカロから徒歩で10分ほど、まさにヘンゼルとグレーテルの世界からでてきたような、可愛い砂糖菓子の家は、18世紀に迎賓館として建てられ、現在は博物館となっています。
赤のタイルが壁面にはられ、白の屋根がクリームをのせたようで、まるで砂糖菓子でつくったかのようにみえるということから、このように呼ばれるようになったそう。
ロココ調でメルヘンチックな建物は人気の写真スポットです。
入場料は40ペソ メキシコの民族衣装からタラベラ焼き、迎賓館の名残りである美しい装飾の部屋を見ることができる博物館です。
アンパロ美術館 Museo Amparo
プエブラで近年人気の美術館です。
こちらの美術館の人気の理由は、屋上のカフェからの眺めです。
美術館は3階建て、 植民地時代の展示品から、現代アートまで様々な展示を楽しむことができます。通常は日曜と月曜だけは入場無料ですが、現在は他の曜日も無料開放されていました。
カエルの路地 Alley of the frogs
こちらは、いわゆるインスタ映えスポットとして有名な通りです。
プエブラの街はどこをみても絵になる雰囲気ですが、この道は特にカラフルで可愛いらしいです。
建物の色がメキシコの青い空に映えます。プエブラらしい写真を撮りたい方は是非行ってみてください。
ロープウェイ Teleferico Puebla
近年できたようです。
ソカロから車で10分ほどで、それほど高台にあるというわけでもないのですが、プエブラの街を一望できる絶景のスポットです。
到着した先には、レストランにプラネタリウムや子供向けのミュージアムがあります。
ロープウェイには15人くらいずつ乗車します。
約15分ごとに出発するため、混んでいると待ち時間あるかもしれません。
ロープウェイ内では、プエブラから見渡せる様々な建物や街ついて、ガイドしてくれます。(スペイン語ですが、何となくわかります)
メキシコの富士山、ポポカテペトルも美しく見ることができました。
アフリカンサファリ
ソカロから車で約30分。
様々な野生動物を自分の車で自由に見学できるドライブサファリです。
以前に行ってすごくよかったので、今回も行きたかったのですが、今回は短期旅行のため時間がとれず断念しましたが、本当にお勧めです。自分の車の中から、象、ライオン、キリン、バッファロー、シマウマなどを見ることができ、その後、ウォーキングツアーで、小動物も見られます。
少なくとも3時間はとって観光して下さい。
アフリカンサファリ
おすすめレストラン
シーフードレストラン
プエブラはベラクルスという港からの陸路によるアクセスがよいため、魚介類も美味しいということで今回、ソカロに面したシーフードレストランにいってみました。
Solo Veracruz es Bello
おすすめは、Cazuela de Mariscosです。
写真のカスエラという鍋に入って出てくる魚介たっぷりのスープが絶品でした。
エビのカクテルやセビチェェなどメニューも充実しています。
プエブラ発祥の伝統料理
以前来た時にプエブラで有名なお店といえばここだと勧められていきました。
メキシコ伝統料理が食べられる有名店です。
Fonda de Santa Claraでのお勧めの料理は
有名な料理としては、チエルエンノガダで、大きなピーマンのような唐辛子に挽肉やトマト、野菜をつめ、クルミの入ったクリームソースとザクロの種をかけた料理です。
唐辛子の緑とソースの白、ザクロの赤でメキシコの国旗の色合いになっています。
そしてプエブラといえば、モーレ料理、唐辛子と木の実、チョコレートで作ったソースを使った料理です。日本で食べる何にも似ていない味なので、ぜひ食べてみてください。
チャルパスも人気です。タコスのように見えますが、少し違います。タコスより小さくて厚めトルティーヤに、豚肉または鶏肉をのせ、サルサをかけたものです。ストリートフードとしても人気です。
人気のチュロス屋
ソカロの大聖堂の前にある
Puebla La Churrería
さすがスペイン人が作った街だけあって、手軽に本場と同じようなチュロスとチョコラテを楽しめる人気店。揚げたてをテイクアウトすることもできるので、小腹がすいたときに最適!
プエブラ独自のサンドイッチ、セミータスもお勧めです。
おすすめホテル
今回プエブラでご紹介した観光スポットは、ほとんどがソカロから徒歩圏内の場所です。
プエブラ観光では、絶対ソカロ近くのホテルがお勧めです。
今回私がとまったのはソカロから2ブロック、観光に便利で近代的でモダンなホテル
NH プエブラ セントロです。
お部屋もフローリングで清潔感があり、水回りも綺麗です。
シャワーもそれなりに水圧もあり、熱いお湯もちゃんとでました。
Wifiも問題なく使えます。
朝食つきでルーム1万円以下とお手頃価格でコスパ抜群。
朝食も、サービスもしっかりしていて、卵料理もその場でオーダーできますし、メキシコの伝統的なスープ、ポソレがすごくおいしかったです。
もっとメキシコらしい伝統的なホテルに泊まりたい方におすすめのホテルは、私が前回プエブラを訪れた際に泊まったキンタレアルプエブラです。
16世紀にはLa LimpiaConcepciónの修道院だった建物で20世紀に入り復元され、ホテルに改装されました。
こちらもソカロから2ブロックと立地は申し分ありません。歴史的な趣きを感じるホテルです。近年部屋も改装されたようです。
ちなみにこのホテル、実は幽霊が出るホテルで有名です。
以前泊まった際にホテルのレストランで、興味本位で、「噂できいたんだけど本当に幽霊がでるの?」ときいたところ、何の戸惑いもなく、「よく出るよ。中庭の噴水の前に首のない幽霊が出るんだ」と言われました。
もしかしたらと期待していたのですが、幽霊をみることはできませんでしたが、興味のある方は、夜に噴水の前をのぞいてみてはいかがでしょうか。