サンタフェ完全ガイド 人気の観光スポット お勧めホテル

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サンタフェ・・。X世代からは「ああ、宮沢りえのね」って声が聞かれる街ですが、こんなに魅力的な場所だとは思いませんでした。アメリカなのに全くアメリカらしくない、エキゾチックで、インディアンスタイル漂う街。どこをとっても絵になるサンタフェは、アートにあふれ、見どころ満載。今回はサンタフェの魅力をお伝えします。

サンタフェとは

ニューメキシコ州の北部に位置するサンタフェは、アメリカの旅行誌でも、BEST SMALL CITYに選ばれたことがあるほど、魅力がぎゅっと詰まった街。

スペインの植民地になった後、アメリカの先住民やメキシコ人たちによる文化が、入り乱れることによって、独特な雰囲気が生まれました。

サンタフェへの行き方

日本からサンタフェへは、アメリカの都市を経由して、アルバカーキ国際空港へ。

一般的なのは 

東京→ロサンゼルス

(約10時間)

ロサンゼルス→アルバカーキ

(約2時間)

 

アルバカーキ→サンタフェ

鉄道 New mexico rail Runner Expressで約2時間

空港シャトル Sandia Shuttle Express で約1時間10分

車で1時間

アルバカーキでレンタカーを借りるのが、一番おすすめです。

 

ちなみに私は、テキサス州から車で来ました。

ちなみに、車で10時間ほどです。

 

サンタフェの治安は

ニューメキシコ州といえば、かなり治安が悪いことで有名ですが、サンタフェはかなり安全だと思われます。街を挙げて治安の維持に力を入れているそう。

私の歩いた感じ、夜でも基本的に歩いて怖い感じはありませんでした。

クリスマスシーズンということもあり、ライトアップも素敵で、ぶらぶら街歩きを楽しめました。

勿論、いくら安全でも海外であることは忘れず、人通りのない暗い道には入らないようにして下さい。

 

サンタフェダウンタウンは徒歩で楽しもう

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サンタフェの見どころスポットは、約1キロ四方に集まっています。

徒歩で十分楽しめます。

 

サンタフェの駐車場

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サンタフェは街の通り沿いに、パーキングメーターがあります。

ただし、1時間 2ドルで2時間までです。

 

観光に最適な場所の駐車場は中心地の

Water Street Municipal Lotです。

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1日$12の定額制。ゆっくり観光したい方に最適です。

 

サンタフェダウンタウンの見どころ

奇跡の階段ロレットチャペル

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1878年に完成したアメリカの西部には、珍しいゴシック調の教会です。

ゴシック調といえば、パリのノートルダム寺院などが代表的ですが、天井が高く、軽やかな見た目と、神の象徴と言われた光を幻想的に取り込める内装が特徴です。

サンタフェに行ったら、ここは絶対行ってほしい場所。

こち他の教会には、33段の螺旋階段、

奇跡の階段(Miraculous Staircase)があります。

なぜ奇跡の階段と言われているのかというと、螺旋階段は通常、支柱を中心にできています。しかし、この階段には支柱はなく釘も使われていないのです。

私に詳しいことはわかりませんが、構造力学上ありえないことらしく、奇跡の階段だということらしいのです。

この階段がどのようにできたのか、ここには不思議な物語があります。

教会の建設は1878年に完成を目前に、問題に直面しました。

設計を指揮していた方が急死した際、2階に作られた、聖歌隊が使うロフトへ上る階段がないことに気が付きました。直接階段を作るには、床面積をとりすぎる、景観が悪くなるなど様々な問題があり、修道女たちは困り果てました。

そこで修道女は、導きと助けを求めて、 聖ヨセフに 9 日間のノベナを祈りました。

ノベナは、9 日間連続して唱えられる特別な祈りです。

そして祈りの最終日、ハンマーと定規だけを持った大工が教会に現れ、自分に階段を作らせてくれと言いました。

大工はたった1人で階段を作りあげ、お金も受け取らず、忽然と姿を消しました。

階段に使われた木材は、地元で手に入るものではなく、支柱も釘もない螺旋階段でした。この階段は人間が作ったものとは思えない出来栄えであったことから、この大工は、聖ヨセフだったのだと言われています。

 

完成当時の螺旋階段には手すりがなく、階段をのぼるたびにものすごく揺れたそうで、10年後に、手すりが付けられました。

 

そもそも、なぜ階段を忘れていたのか?

階段がないことを祈りで解決できるものか?

と、筆者としては突っ込みたい気持ちでいっぱいですが、そんな奇跡が起こった教会と階段を見ないわけにはいきません。

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現在階段は登ったり、触ったりはできません。

聖ヨセフは、新約聖書に登場するマリアの夫でイエスの養父で職業は大工でした。

聖ヨセフが作ったのかと思うと、階段の美しさも、不思議さも2割増しに感じます。

 

Loretto Chapel

 

一般 $5
7-17 歳 $3
7 歳未満: 無料

 

聖フランシス大聖堂

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1869年に建てられたものです。こちらも珍しいロマネスク様式の教会です。

ロマネスク調とは、ローマ風ということで、イタリアのピサの斜塔の隣にあるピサ大聖堂などが有名です。

一般に厚い壁小さな窓半円アーチなどが特徴。

美しいステンドグラスも必見です。


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The Cathedral Basilica of St. Francis of Assisi

 

入場無料

 

アメリカ最古の家

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12世紀の初頭に建てられた家で、アメリカ最古の家だと言われています。

日本では鎌倉時代ぐらいでしょうか。

アドービ建築の日干し煉瓦でできており、内部はは無料で一般公開されています。

アメリカ最古の家の内部が見られるのは、貴重な経験です。

ギフトショップもあります。


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Oldest House Museum

 

入場無料

 

アメリカ最古の教会 サンミゲル教会

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アメリカ最古の教会といわれるこちらの教会は、1680年にインディアンの反乱で壊され、1710年に再建され、その後何度か修復されています。

他にもアメリカ最古の教会というものを見たことがあるので、言ったもの勝ちなのかという疑問は残りますが、歴史を感じる建物です。

アメリカ最古の家のそばですので、ぜひ併せて見学してください。


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San Miguel Chapel


入場料 $1

 

邸旧総督邸

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1610年にスペイン政府によって建てられたアメリカ最古の公邸です。

邸宅内部は、博物館として公開されており、邸宅で使われた生活道具などを見ることができます。

建物の外側は長いポーチになっていて、多くの出店があり、それぞれ自慢の手工芸品や、アクセサリーを並べて販売されています。夕方16時頃には店じまいをしていまいますので、興味のある方は早めに行かれるといいと思います。

お値段は交渉次第。ぜひ値切り交渉を楽しんでみてください。


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Palace of the Governors

 

博物館入場料

一般$12

16歳以下無料

 

ギフトショップめぐり

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サンタフェプラザの広場を中心に、周りは可愛いギフトショップが沢山あります。

(広場は夜はライトアップされてました。)

アクセサリーなどは勿論、試飲して購入できるオイルのお店など、見るだけでも楽しいお店ばかり。ぜひ時間をとって歩いてみてください。

 

 

ジョージア オキーフ美術館

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サンタフェで1番人気の美術館です。

ニューメキシコを愛したジョージア・オキーフの作品を集めた美術館です。

ジョージア・オキーフは、20世紀のアメリカを代表する女性画家で、風景、花、動物の骨だけをテーマとした作品が多く、独特の世界観に魅了されます。


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Georgia O'Keeffe Museum

 

$20

18歳以下無料

 

現代ネイティブアート美術館

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ネイティブアメリカンアーティストの作品が展示されている美術館です。

現代美術のみを扱っています。

作品数は7500点にのぼり、絵画、彫刻、陶器、ジュエリーなど、多義にわたります。

学生さんの作品も個性的で、現代アートに興味のある方必見です。


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IAIA Museum of Contemporary Native Arts

 

一般$10

学生$5

16歳未満無料

 

キャニオンロード

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中心の総督邸付近から、徒歩15分ほど。

ギャラリーの立ち並ぶ通りです。

絵に興味がある方、独創的なアート好きの方にお勧めです。

少し離れているので、時間があればでいいかもしれません。


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サンタフェ郊外の見どころ

ペコス国立歴史公園

サンタフェから車で30分。

ペコス国立歴史公園(Pecos National Historical Park)は ペコス・プエブロ族の遺跡を眺めながら歩くことができます。

ペコスはかつて人口は2000人まで増え、貿易の中心地として栄えていましたが、反乱や伝染病などで人口は減少、1800年代には廃墟となってしまいました。


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ビジターセンターから、穏やかなトレイルを歩くと、そこは美しい眺めが広がっていて教会跡はかつての歴史を彷彿とさせます。


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キバと呼ばれる、儀式に使われた地下の部屋には、はしごを使って実際に入ることができます。かつて精霊と交信する儀式が行われたキバの内部は、暖かく不思議な空間でした。

トレイルはゆっくりと歩いて、約1時間ほどです。

あまり知られていない場所ですが、雄大な眺めと、歴史の痕跡を感じられるお勧めのスポットです。

Pecos National Historical Park

 

駐車場&入園  無料

世界遺産タオスプエブロ

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サンタフェから車で1時間半。

北米最大、最古の建物に現在もネイティブアメリカンが暮らす集落を、実際に見学することができます。

詳細は下記の記事をご覧下さい。

www.usakolog.com

 

サントワリオ デ チマヨ教会

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サンタフェから車で30分。

カトリック教徒にとって重要な巡礼地となっている教会です。

奇跡の砂が湧き出る教会として有名です。

www.usakolog.com

 

ミャオウルフ

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サンタフェのダウンタウンから車で約20分。

アートと遊園地の合体した、日本にはない不思議な体験型アートの世界です。

新しいサンタフェの観光名所となっています。

チケットは予めホームページから予約していくことをお勧めします。


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Meow Wolf Santa Fe

一般    $35

4歳‐13歳  $20

 

サンタフェのレストラン

サンタフェには、メキシコ料理のお店が多いです。

参考までに私が行ったレストランをご紹介します。

サンタフェでメキシカン

Los Magueyes


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中心街の小道にあるアットホームなお店でした。

ミックスファフィータ、トルティーヤスープ、ナチョス、チーズチョリソーを注文。

ボリュームがあるので、2人では食べきれませんでした。

本格的なメキシコ料理ではありませんが、アメリカ料理と融合したテックスメックス風のお料理でした。お味はおいしかったです。チップ込みで60ドルほどでした。

残念ことは、アルコール類がなかったことです。

 

サンタフェで和食

サンタフェでおいしい日本食は望めないだろうと思いながらも、つい行ってしまった和食やさん。

Kohnami japanese Restaurant

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ランチにお邪魔しました。

ランチセットの照り焼きチキン弁当と、握りランチです。

チップ込みで30ドルほどでした。

メキシコ人経営のお店ですが、そこそこのクオリティー。

日本食が恋しくなったら行ってみてもいいかもです。

 

サンタフェのお勧めホテル

サンタフェに泊まるなら、やはり観光にも食事にも便利な、ダウンタウンに宿泊するのがおすすめです。

我が家は今回、郊外も観光したため2泊しました。

宿泊したホテルをご紹介します。

 

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Inn & Spa at Loretto

サンタフェで、最も有名なランドマーク的な存在の老舗ホテル。

日本の旅番組でも紹介されていました。

奇跡の階段のあるロレットチャペルの側にあり、観光の際のアクセスが最高です。

外観は、歴史的なアドービ建築で、風情のあるホテルに泊まりたい人にお勧め。

さすが高級ホテル。サービスは一流です。

無料のコーヒーサービスもあり、暖炉の前でくつろげるのもよかったです。

駐車料金はリゾートフィーに含まれていますが、バレットパーキングのためチップは必要です。

短所は、部屋が暗いことと、水回りに古さを感じました。

1泊2名1室で約300ドル(朝食なし)でした。

 


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料金は下記からチェックできます。

 

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Old Santa Fe Inn

外観はアドービ建築風で、内装はカントリー調で、家具や調度品にこだわりのある可愛いホテル。

ダウンタウンの中心地から1ブロック外れますが、その分、静かで快適でした。

ポイントは暖炉付きのお部屋があることです。タオスプエブロのお宅で見た暖炉と同じフォルムでちょっと感激しました。

常時フロント横で、コーヒーやクッキーのサービスがあるのも有難かったです。

無料の朝食は素晴らしく、スタバのコーヒーや、自分で作れるブリトーやワッフルも楽しめます。駐車場も無料です。

短所は特に思い当たりません。

冬なら絶対暖炉付きの部屋をお勧めします。

1泊2名1室で約230ドル(朝食込み)でした。


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料金は下記からチェックできます。

 

まとめ

サンタフェは、「アメリカの宝石」と呼ばれるだけあって、歴史を感じる建築物や、独特の食文化を体感できる素敵な街でした。

今回ご紹介したおすすめスポットをゆっくりと観光し、郊外のタオスプエブロなども楽しみたいと思う場合は、2泊は欲しいところです。

我が家は当初1泊の予定でしたが、街の散策に1日と、郊外を廻るためにもう1日追加しました。

青く澄んだ空に、彫刻やオブジェが映える素敵なサンタフェ。

一度訪れてみてはいかがでしょうか。